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URL: http://www.nik.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/writing/w040514.html
作成:田中重人 (講師) <tsigeto(AT)nik.sal.tohoku.ac.jp>

現代日本論基礎講読「論文作成の基礎」(2004)

第4回 文同士の接続 (5/14)


中間レポートについて

課題: 本・雑誌記事などを選び、 それについて批評を書く

次の 2点をふくんでいなければならない:

  1. 概要の紹介: 素材に書いてあることをまとめる。読んでいない人にもわかるように。 一部だけの紹介でもよいが、その場合はそのことを明記する。
  2. 批判: データに照らして、または論理的に。

ワープロまたはパソコンで作成し、印刷したものを6/11 授業時に提出

様式は、今日配布する見本を参考にすること。重要な点は次の通り。

http://www.nik.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/2001/writing/reports.html に掲載の「長期課題I」が参考になるかも。

次々週 (5/28) までの宿題: 各自が選んだ素材と、 その素材をどういう観点から取り上げるかについて、簡単に説明する(A4用紙1枚)

文同士の接続

文と文のつなぎかたにはさまざまなものがある。種々比較して、 最適のものを選ぶこと。

使い分けのポイント:


練習問題

次の文の (     ) 内に、文をつなぐ適当なことばを入れよ。 なお、なにも入れなくてよい場合もある。

読み手が道に迷わないで文章を読み進むためには、しっかりした道標が必要である。 現在どこを歩いているのか。 どこへ向かっているのか。 (     )その道は今までとおってきた道とどういう関係にあるのか。 こういうことを示してくれる道標が必要なのである。

道標は、道のないところに道を作り出す働きもする。 書き手は、自分の主張したいことを自分で知っている。 (     )道標を立てなくても文を書き並べることができるし、 読み手もその主張に沿って読み進めてくれるだろうと期待する。 (     )そのようにしてでき上がった文章に対して、 読み手があるべき道標を想像しながら進むと、 書き手の意図とは別の結論に向かって進み始めることになるかもしれないのである。 (     )道標のない文章は、読み手にとって危険な道である。

山の中で道に迷ったハイカーは、生きるために必死で道を探す。 (     )文章の道に迷った読み手には、 読み進むのを諦めて読書を放り出すという"奥の手"がある。よほど十分な道標を用意しておかないことには、 読み手に文章を最後までたどってもらうことは期待できないのである。


今日の課題

→ 別紙


次回の予定

次回 (5/21) は文の構造をあつかいます。 教科書の第 5章を読んできておいてください


この授業のインデックス | 次回の授業

TANAKA Sigeto <mailto:tsigeto(AT)nik.sal.tohoku.ac.jp>


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