(◆◇は『講義概要』記載内容。★はその他の注記。)
[時間割表]
◆授業の目的と概要:家族は、多くの学問領域にまたがって多様なアプローチができる研究対象です。日本をふくめ、現代の多くの社会では、人口構造の高齢化と出生力の低下という大きな変動を経験しつつあり、家族に関連する人々の行動や制度もそれにしたがって変化しています。この授業では、現代社会における家族に関連する問題について、受講者自らが問いをたてて研究を進め、自分なりの暫定的な答えをみつけます。
◆学習の到達目標:知的生産に必要な資料収集、読解、アイデア創出、論理的思考、批判、討論の技術を身につける。
◆授業の内容・方法:メディア・本・論文の利用(資料収集と読解)、情報の整理とアイデアの創出などの技術を身につけながら、各自の関心にしたがって研究を進めます。授業後半では、各自の研究内容について、発表・討論をおこないながら、レポート作成を進めます。人口・家族問題そのものに関する講義はありません。授業での課題・宿題をとおして、各自で既存の研究成果を探して読むことになります。
◇参考書:
松信ひろみほか (2012)『近代家族のゆらぎと新しい家族のかたち』八千代出版.
稲葉昭英ほか (2016)『日本の家族1999-2009: 全国家族調査「NFRJ」による計量社会学』東京大学出版会.
佐藤望ほか (2012)『アカデミック・スキルズ: 大学生のための知的技法入門 (第2版)』慶應義塾大学出版会.
高田高史 (2011)『図書館で調べる』 筑摩書房.
日経BP社 (2010)『実践ノート&書類術 (日経BPムック)』日経BP社.
月刊ビジネスアスキー編集部 (2011)『本当に頭がよくなるマインドマップ “かき方”超入門』 アスキー・メディアワークス.
梅棹忠夫 (1969)『知的生産の技術』岩波書店.
◇成績評価の方法:授業中の課題と宿題(50%)、学期末に提出するレポートと口頭試問(50%:主要な評価項目は、意味のある問いをたてて根拠のある答えを導いているかと、その答えに対する批判的な姿勢を持っているか)
◇その他:各種施設の利用期日などによって授業計画を変更する可能性があります。また、授業時間外に、個別面談やグループ活動をおこなうことがあります
★東北大学グローバルリーダー (TGL) 育成プログラム 指定科目
★授業資料
◆授業の目的と概要:「家族」をめぐる問題は、さまざまな学問領域で研究対象となっています。この授業では、社会学を中心に、法学・経済学・人口学などにおける家族研究の成果を概観したうえで、現代日本社会における家族問題について考えます。トピックとしては、親族関係の分析、家族の形態と制度、結婚と離婚、出生と育児、ライフコースからみた家族、人口変動と家族などをとりあげます。
◆到達目標:(1) 家族研究の基礎的な概念と理論を理解する; (2) 実証的データに基づいて現代日本における家族の現状を把握する
◆授業の内容・方法:授業においては、およそ2回に1回の割合で、トピックに関連したテーマを設定して、授業時間内に作文を完成させる課題を課します。また法律や統計などの資料を探索・解釈する宿題を課したり、各自の役割分担にしたがって調べたことを互いに教えあう活動をすることもあります。各回の内容:イントロダクション
- 親族と家族
- 家族の法:報告と討論
- 家族の法:まとめ
- 法律情報の調べかた
- 人口学の考えかた
- 結婚と出生
- ここまでの復習と進度確認課題
- ライフサイクルの変化
- 家族変動
- レポート内容について面談
- 家族の経済学
- 全体のまとめとレポート内容についての討論
◇教科書・参考書:【教科書】神原文子 (ほか編)(2016)『よくわかる現代家族』(第2版) ミネルヴァ書房.【参考書】利谷信義(2010)『家族の法』(第3版) 有斐閣.藤見純子・西野理子 (2009)『現代日本人の家族』有斐閣.京極高宣・高橋重郷 (2008)『日本の人口減少社会を読み解く』中央法規出版.湯沢雍彦・宮本みち子 (2008)『データで読む家族問題』(新版) 日本放送出版協会.
◇成績評価の方法:授業中の課題と宿題 (65%)、期末レポート (35%) を合計して評価する。
◇その他:授業中の課題遂行のため、携帯用通信機器や電子辞書の持ち込みを推奨する。
★学都仙台単位互換ネットワーク 登録授業
★東北大学グローバルリーダー (TGL) 育成プログラム 指定科目
★授業資料
◆授業の目的と概要:受講者の関心にしたがって本を選び、読み取った内容について教員と議論します。どのような本をどの程度のペースで読むかは受講者によって個別に決めますが、およそ新書1冊を2週間で読む程度の進度を標準とします。
◆到達目標:(1) 学術的な書物を読めるようになる; (2) 読んだ内容について議論し、理解を深める
◆授業内容・方法:授業開始時にどのような本をどれくらいのペースで読むかを決め、それにしたがって読み進めます。2週間に1回程度、教員と個別に面談し、読み取った内容についての報告と議論をおこないます。
◇教科書・参考書:なし
◇成績評価の方法:面談時の報告・議論の内容による
◇その他:受講希望者が多い場合には、受講者数の制限をおこなう可能性があります。※授業時間割では火曜1講時を指定してありますが、この時間の授業は初回のみです。2回目以降は、受講者それぞれに面談時間を決めます。
★授業資料
◆授業の目的と概要:大学での研究 (たとえば授業での課題,レポート,卒業論文など) で要求される文章は、高等学校までの「作文」とは本質的にちがいます。研究の文章には、(1) データに基づいた論理的な推論を中心とする、(2) 論理構造に沿った章立てや段落分けが重要である、(3) 誤解をまねかないよう正確に書かなければならない、 (4) 先人の業績と自分の意見とを区別しなければならない、(5) そのために文献参照の規則がこまかく定められている、といった特徴があります。この授業では、これらのルールを学ぶと同時に、実際に論文を執筆し、受講者相互の批評をとおして執筆のプロセスを習得します。
◆到達目標:大学での研究に必要な文章の書きかたを習得する
◆授業内容・方法と進度予定:イントロダクション
- 論文の基本形
- パラグラフ
- 文と文をつなぐ
- 構文解析
- 構想・立案・材料の準備
- 草稿を読む
- 記号などの用法
- データを簡潔に表現する; 中間レポート提出
- 科学的文体
- 書誌情報の利用
- 中間レポートの返却と講評; 期末レポートについて面談
- 文献参照の種類と方法
- 公表文書の倫理
- 全体のまとめ; 期末レポート執筆に向けて討論
◇教科書・参考書:【教科書】木下是雄 (1981)『理科系の作文技術』中央公論社.
◇成績評価の方法:授業中の課題と宿題 (40%)、中間レポート (20%)、期末レポート (40%) を合計して評価する。
◇その他:日本語教育学研究室で卒業論文を執筆するためには、論文の書きかたを習得していることが必要条件になる ので、同研究室所属の学部生は必ず受講すること
★学都仙台単位互換ネットワーク 登録授業
★東北大学グローバルリーダー (TGL) 育成プログラム 指定科目
★授業資料
◆授業の目的と概要:意識調査・テスト・実験などのデータはどのように分析すればいいでしょうか。この授業では、小規模の標本調査を念頭において、統計分析の基礎的な手法を学びます。これまで統計的な分析をおこなったことのない人を対象に、初歩から講義します。同時に、コンピュータを実際に使って、データ分析の実習をおこないます。
◆到達目標:(1) 統計分析の基礎を理解する; (2) データ分析ができるようになる
◆授業内容・方法と進度予定:イントロダクション
- SPSS入門
- 統計分析の基礎
- 度数分布表とグラフの利用
- クロス表分析の基礎
- 連関係数
- クロス表の解釈
- ここまでの復習と進度確認課題
- 平均と分散
- 平均値の比較
- 分散分析
- 推測統計の基礎と区間推定
- 統計的検定
- さまざまな検定手法
- 全体のまとめとレポート内容についての相談
◇教科書・参考書:【教科書】吉田寿夫 (1998)『本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本』北大路書房.
◇成績評価の方法:授業中の課題と宿題 (70%)、期末レポート (30%) を合計して評価する。
◇備考:実習室で使用できるコンピュータ台数が限られているため、受講人数を制限することがある。
★学都仙台単位互換ネットワーク 登録授業
★授業資料
◆授業の目的と概要:質問紙を使った調査の方法についての講義と実習をおこないます。講義では、質問紙調査の基本的な概念と方法、仮説設定からレポート作成までの一連のプロセスについて解説します。実習では、受講者が各自の選んだ研究テーマに沿って文献収集をおこない、テーマへの理論的アプローチを検討し、質問紙を作成し、調査を実施し、その結果をレポートとして提出します。
◆到達目標:(1) 質問紙調査の長所と短所を把握する; (2) 質問紙調査の実際のプロセスについて、体験を通して習得する
◆授業内容・方法と進度予定:イントロダクション
- 調査課題の設定
- 既存調査と先行研究の探索
- 調査対象者と調査方法
- 調査の企画
- 質問文と回答欄
- 調査実施について面談
- 調査票の構成
- 調査票の検討
- エディティングとコーディング
- データの入力と点検
- 報告書の執筆
- 調査結果発表会
- 全体のまとめとレポート執筆についての相談
◇教科書・参考書:【教科書】轟亮・杉野勇 (編)(2017)『入門・社会調査法 [第3版]』法律文化社.
◇成績評価の方法:授業中の課題 (40%)、学期末に提出する質問紙 (30%)、調査結果に基づくレポート (30%) を合計して評価する。
◇その他:5セメスタ/1学期開講の 現代日本論演習/比較現代日本論研究演習I「統計分析の基礎」 をあわせて履修することが望ましい。
★東北大学グローバルリーダー (TGL) 育成プログラム 指定科目
★授業資料
◆授業の目的と概要:研究は、学術雑誌の原著論文を探して読むことからはじまります。この授業では、文献データベースを使って論文を探し、その内容を読み、プレゼンテーションと質疑応答を通して理解していくことを目指します。とりあげる論文は、現代日本文化に関するもので、日本語または英語のもの、という条件のなかで、受講者の興味にしたがって選定します。1論文を、(a) 鍵概念の抽出 (scanning)、 (b) 構造の抽出 (skimming)、(c) 図表の解説、(d) ロジックの抽出、の4人で分担して、それぞれの担当者がコンピュータを使用したプレゼンテーションをおこないます。
◆到達目標: (1) 論文の探しかたと読みかたを理解する; (2)プレゼンテーションと質疑応答の技術を身につける
◆授業内容・方法と進度予定:イントロダクション
- 論文をさがす (1): 日本語文献
- 論文をさがす (2): 英語文献
- 論文の読みかた (1): 鍵概念と構造
- 論文の読みかた (2): 図表とロジック
- プレゼンテーションの準備
- 発表と質疑
- 論文ごとに担当者を決めてプレゼンテーション (各自 2 回以上)
- 録画視聴と振り返り
- 全体のまとめと講評
◇教科書・参考書:【教科書】東北大学附属図書館『情報探索の基礎知識』基礎編(基本編)/人文社会科学編.
【参考書】諏訪邦夫 (1995)『発表の技法』講談社.
◇成績評価方法:授業中の課題と宿題 (30%)、担当部分のプレゼンテーション(40%)、プレゼンテーションに対する質疑応答 (30%)を合計して評価する。
★論文検索には、東北大学で使用できる
オンラインの検索サービス
を利用する予定です。
★プレゼンテーション資料は Microsoft PowerPoint を使用して作成します。
★授業資料
[時間割表]
◆授業の目的と概要:職業・労働について、社会学を中心に、経済学・経営学・法学などにおけるとらえかたを概観したうえで、現代日本社会における問題について考えていきます。トピックとしては、労働統計の読みかた、雇用をめぐる法と政策、外部労働市場と内部労働市場、社会階層と社会移動、ジェンダーと労働などをとりあげます。授業においては、およそ2回に1回の割合で、これらのトピックに関連したテーマを設定して、授業時間内に作文を完成させる課題を課します。また、法律や統計などの資料を探索・解釈する宿題を課すこともあります。
◆到達目標:現代日本社会における職業と労働に関する諸問題を理解する
◆授業内容・方法と進度予定:イントロダクション
- 労働統計(1) さまざまな働きかた
- 労働統計(2) 賃金と労働時間
- 雇用をめぐる法と政策
- 外部労働市場と内部労働市場
- 企業の人事管理と労働者のキャリア
- ここまでの復習と進度確認課題
- 社会階層と職業
- 社会移動と職業・教育
- ジェンダーと労働
- 社会的不平等と職業
- 課題再提出と進度確認課題
- 課題返却と講評
◇教科書・参考書:【参考書】厚生労働省 (2017)『知って役立つ労働法』.労働政策研究・研修機構 (2010)「特集:初学者に語る労働問題」『日本労働研究雑誌』597.宮本太郎 (2009)『生活保障』岩波書店.犬塚先 (編)(2003)『新しい産業社会学』(改訂版) 有斐閣.嵩さやか・田中重人 (編)(2007)『雇用・社会保障とジェンダー』東北大学出版会.
◇成績評価の方法:授業中の課題と宿題によって評価する。
◇備考:受講者は、3セメスタ開講の現代日本論概論「現代日本における家族」を履修しているか、それと同等の知識を習得済みであることが望ましい。
★学都仙台単位互換ネットワーク 登録授業
★東北大学グローバルリーダー (TGL) 育成プログラム 指定科目
★授業資料
◆授業の目的と概要:「研究」とは、答えるに値する問いをみつけ、その問いに対して根拠のはっきりとした答えを導くプロセスです。この授業では、各自の問題関心にしたがって、問いを設定し、それについて調べて答えを出すプロセスを実際に体験することにより、研究の方法を身につけることをめざします。書籍・雑誌・マスメディアなどからの資料収集と読解、情報整理とアイデア創出、発表と討論の技術のほか、書店や図書館などの施設の利用方法も学びます。
◆到達目標: 知的生産に必要な資料収集、読解、アイデア創出、論理的思考、批判、討論の技術を身につける。
◆授業内容・方法と進度予定:「研究」とは何か
- 卒業論文・修士論文について発表
- 図書館見学実習
- 本を読む (1): 速読
- 書店実習
- 本を読む (2): 批判と議論
- 研究テーマについて面談
- 本を読む (3): 精読
- アイディアの創出
- アイディアの交換
- プロジェクトとしての研究
- 議論を組み立てる
- 期末レポートについて面談
- 発表会
- 口頭試問
◇教科書・参考書:【教科書】佐藤望ほか (2012)『アカデミック・スキルズ: 大学生のための知的技法入門』(第2版) 慶應義塾大学出版会.
◇成績評価方法:授業中の課題と宿題(50%)、学期末に提出するレポートと口頭試問(50%:主要な評価項目は、意味のある問いをたてて根拠のある答えを導いているかと、その答えに対する批判的な姿勢を持っているか)
◇備考:受講人数や各種施設の利用期日などによって授業計画を変更する可能性があります。また、授業時間外に、個別面談やグループ活動をおこなうことがあります。
★東北大学グローバルリーダー (TGL) 育成プログラム 指定科目
★授業資料
◆授業の目的と概要:面接法による質的調査の方法についての講義と実習をおこないます。講義では、面接調査の基本的な方法とプロセスについて解説します。実習では、受講者が各自の選んだ研究テーマに沿って文献収集をおこない、面接調査を実施し、その結果をレポートとして提出します
◆到達目標:(1) 面接調査の長所と短所を把握する; (2) 面接調査の実際のプロセスについて、体験を通して習得する
◆授業内容・方法と進度予定:イントロダクション
- 研究のイメージをつかむ
- 調査的面接の方法
- シナリオの作成
- 面接実習
- 面接実習結果について検討
- 対象者の選びかた
- 調査計画について討論
- インタビュー実施から書き起こしまで
- 分析
- 報告書
- 発表会
- 調査的面接の倫理
- 全体のまとめとレポート執筆に向けての討論
◇教科書・参考書:【教科書】松浦均・西口利文 (2008)『観察法・調査的面接法の進め方』ナカニシヤ出版.
◇成績評価の方法:授業中の課題 (50%)、調査結果に基づく口頭発表とレポート (50%) を合計して評価する。
◇その他:5セメスタ/1学期開講の現代日本論演習/比較現代日本論研究演習II「質問紙調査の基礎」 も履修することが望ましい。
★東北大学グローバルリーダー (TGL) 育成プログラム 指定科目
★授業資料
◆授業の目的と概要:研究の現場で必要となる統計分析手法は、分析の目的とデータの特徴によってさまざまです。この授業の前半では、推測統計学の基本的な概念について解説し、統計的推定および検定の方法について学びます。後半では、さまざまな分析手法をとりあげて、それらの特徴と使い方を習得していきます。どのような分析手法をとりあげるかについては、受講者の関心と必要性を考慮します。統計解析パッケージを使ってデータ分析の実習をおこないます。
◆到達目標: さまざまな統計分析手法を理解し、使いこなせるようになる
◆授業内容・方法と進度予定:推測統計の基礎
- 正規分布の利用
- 統計的検定と検定力
- 順位相関係数
- 積率相関係数
- 相関係数行列
- ここまでの復習と進度確認課題
- 符号検定
- 対応のある平均値の比較
- 多変量解析
- 全体のまとめとレポート内容について相談
◇教科書・参考書:【教科書】吉田寿夫 (1998)『本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本』北大路書房.
◇成績評価方法:授業中の課題と宿題 (70%)、期末レポート (30%) を合計して評価する。
◇その他: 5セメスタ/1学期開講の現代日本論演習/比較現代日本論研究演習I「統計分析の基礎」 を履修済みか、それと同等の知識を習得済みの者を対象とする。
★学都仙台単位互換ネットワーク 登録授業
★授業資料
Created: 2018-03-14. Updated: 2018-04-09. Updated: 2018-04-15.
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